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【共有価値の創造】

  • CSV

 ここでは、「共有価値の創造」と訳される Creating Shared Value について解説している。これを略して、CSVと表記することが多い。

 表計算ソフトのエクセルやデータベースに関連して使われるCSV方式のデータ保存については、別ページの「CSV形式」を参照してほしい。

 さて、21世紀に入って「企業の社会的責任」が特に強く求められるようになっている。英語ではこれを Corporate Social Responsibility といって、CSRと略す。

 CSRは、ざっくり言えば企業も社会の一員として「法令を順守しましょう」「一定の社会的役割を果たしましょう」「社会的な貢献活動をしましょう」といったニュアンス。

 これに対してCSVはさらに一歩進めて、企業活動自体つまり本業を社会的に価値ある活動と一致させていきましょうといった考え方、あるいは理念とされる。

 たとえば、環境負荷の高い製品を販売している会社が、その利益で環境保護活動をしているのをCSRの一例としよう。一方、最初から環境負荷が低い製品を開発して、それを世界に広めれば企業の利益と社会の利益が一致する。これがCSVの一例といえる。

 具体的には、燃費の悪いクルマを売っている自動車会社が木を植える活動をするのも悪くはない。しかし、高性能なエコカーを開発する方が会社にとっても社会にとってもメリットがある、といった感じ。

 「環境」を「健康」に置き換えても同様で、健康リスクの高い食品を販売している会社がスポーツ振興活動をするより、食べるだけで健康になる食品を開発して売る方がCSVの理念に合っている。

 あるいは、物流や流通の分野ではサプライチェーンの最適化でビジネスの効率化と環境負荷の低減を同時に実現できる。これもCSVの一例とされる。

 さらに、先進国と途上国の格差是正といった大きなテーマでも、フェアトレードの実践などによってビジネススタイルをCSVの考え方に合わせることで、より良い状況を作ることが可能とされる。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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