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【予知保全】

  • 予防保全

 保全というのは、安全あるいは安定した状態に保つこと。特にこのページでは、大型機器や設備などの維持管理に関して説明している。もちろん、その中にはサーバーや通信設備などの IT機器も含まれる。

最も初歩的な保全は「事後保全」と呼ばれるもので、要するに「壊れたら修理する、部品を交換する」という方法だ。しかしこれだと、いついかなるときにどのくらいの被害が出るか分からない。場合によっては取り返しがつかない事故になる可能性もあるし、復旧に時間がかかることもある。

そこで次に増えてきたのが「予防保全」と呼ばれる方法。たとえば部品ごとに耐用年数や耐用時間を定めておいて、一定期間使ったら故障していなくても交換する。この方法だと、故障の可能性が大幅に減るし、作業も計画的にできるので機器を停める時間を短くできる。

しかし予防保全にも問題がある。想定していた耐用時間より前に故障すると事後保全になってしまう。また、実際にはまだしばらく使える部品をムダに交換しているケースもあるだろう。

そこで、さらに改善版として登場したのが「予知保全」と呼ばれる方法だ。これは、機械や設備の状態を監視して、故障や不具合の兆候が出たら交換や修理を行うというもの。

たとえば、雑音や振動が大きくなってきた。電流や電圧、温度などが下がってきた、あるいは上がってきた。機器によっては煙や臭いが出る、潤滑油の消耗が激しいといったケースもあるだろう。

こうした兆候が一定レベルを超えたら、トラブルになる前に整備や部品交換を行うのが予知保全の基本だ。こうした方法を「状態監視保全」と呼ぶこともある。

ただし、予知保全(状態監視保全)を行うには、常に監視するシステムが必要になる。つまり、コストがかかる。そのため、部品や設備の重要性に応じて、他の保全方法と組み合わせて運用されることも多い。

また機器や設備によっては、予知保全のような高度な保全を行っていることがサービスの質として評価されることもある。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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