【流体軸受】
軸受(じくうけ)は、モーターの回転の中心軸を受ける部分。ここに、空気や油などの流体(流れる物質)を使ったものが、流体軸受だ。
従来、モーターなど回転する部分の摩擦抵抗を減らすには、ベアリングと呼ばれる金属の玉を使うことが多かった。これを、ボールベアリング(玉軸受)方式という。
今はベアリングの精度が上がり、非常に抵抗が少なくなっているものの、それでも金属が物理的に接しているので多少の抵抗はある。また、少しでもキズが付くと音や振動が出るし、寿命が短くなる。
一方、流体軸受は、間に入るのが空気や油なので金属が直接接触することがない。そのため、極めて抵抗が少ないし、音や振動、寿命の点でもベアリング方式より優れている。
IT関連で、こうしたモーターを内蔵している機器といえばハードディスクだ。そして現在、ハードディスクのモーターの主流は油を使った流体軸受になっている。この方式は、回転が止まっているときは軸と軸受が接しているけど、回転が始まると離れて非接触となる。
流体軸受を採用したハードディスクは、寿命が長く高回転にも対応できる。ただし、回転を始めるときや、極端に気温が低くて油が堅くなっているときは、始動に大きなトルクを必要とする。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修



















































































