用語解説辞典

用語解説辞典 知りたい用語はここで検索

用語解説辞典トップに戻る

【冗長】

  • じょうちょう

 本来は、文章などにムダがあって長ったらしいこと。「簡潔」の対義語。

 コンピュータの世界では「冗長性(じょうちょうせい)がある」といった言い方をする。もちろん本来は、冗長性が少ない方がいい。しかし、わざと冗長性を持たせることも少なくない。

 まず、冗長性を減らすケース。コンピュータのデータは、実はムダな部分が多い。といっても実際に、どんなふうにデータが保存されてるか見ることができない。そこで、ファクスの例で考えてみよう。

 今、1枚の文書をファクスで送るとする。しかし、文字が書いてあるのは上半分だけ、下半分は白紙だ。ファクスは、スキャナと同じように紙の上の白黒を点として読み取り、その並び方を相手のファクス機に送っている。そのため、まともに送ると、文書の下半分を送るときは延々と白、白、白というデータが続くことになる。

 そこで、最後の行から下は「以下、すべて白」という命令にまとめて送ると効率がいい。データ量を減らせるし、通信時間も短くなる。これが、データの冗長性を減らす簡単な例だ。

 パソコンのデータでも、たとえば雪山の上に青空が広がったデジタルカメラの写真なら、似たような要領でデータ量を節約できる。同じ画質で撮った町並みの写真と比べると、実際に画像データの大きさ(容量)が違うのを確認できる。

 しかし、何でもかんでも冗長性を減らせばいいというわけではない。たとえば、メモリーにはデータに誤りがないか確認する機能が付いたものがある。確認するためのデータを付けることで、ある意味余計なデータが増えるけど確実性が高まるというメリットがある。

 より一般的なのが、データのバックアップだ。ハードディスクが故障しても大事なデータを失わないように、ほかのディスク(ハードディスク、CD-R、MO など)に二重保存しておく。結果的に、2倍の記憶容量を使っていることになる。

 さらに、重要なコンピュータ・ネットワークは、ハードディスク自体あるいはサーバーなどのコンピュータ自体を2台ずつ設置していることが多い。これをRAIDとかミラーリングという。特に大事なシステムだと、地震などに備えて地理的に離れた場所に設置していることもある。

 データのバックアップ(二重保存)もシステムの二重化も、大いなるムダ、つまり冗長な状態だけど、今のところこれに勝る安全策はない。

しの一覧に戻る

用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

page top