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【不可逆】

  • 可逆
  • 非可逆

 可逆(かぎゃく)は元に戻せること。非可逆(ひかぎゃく)あるいは不可逆(ふかぎゃく)は元に戻せないこと、あるいは完全には元に戻らないこと。パソコンの世界では、データの圧縮に関してこれらの言葉を使うことが多い。

 たとえば、電子メールの添付ファイルとしてワープロ文書を送るとき、圧縮ソフトを使ってデータ容量を小さくすることがある。この場合、受け取った側では解凍ソフトを使って元に戻す。このとき完全に元に戻らないと、その文書を開くことができない。つまり、この圧縮は可逆なわけだ。

 一般の電子メールでも、途中で傍受されても読めないように暗号化して送ることがある。この場合も、受け取った側で完全に元に戻せるので可逆ということになる。

 一方、画像データの保存形式(画像フォーマット)の中には自動的に圧縮をかけるものがある。たとえば、JPEG形式で画像を保存するときは、どのくらい圧縮するか指定できる。圧縮率を高くするとデータ容量が小さくなるけど画質も悪くなる。そして、一度圧縮をかけると、低い圧縮率で保存し直しても画質が戻らない。

 これは、たとえば、よく似た色を同じ色と見なしたり、近い色が並んでいるところを一色と見なしたり、そういったことを行ってデータ量を減らしているためだ。

 同様に、MPEGなどの技術で圧縮した映像データ、MP3やATRAC3などの技術で圧縮した音楽データも元に戻らない。このように、一度圧縮すると元に戻らないことを非可逆あるいは不可逆という。

 ただし、画像データの場合も含めて、いかに自然な感じで圧縮するか(データ量を減らすか)さまざまな工夫が行われている。そのため最近では、かなり圧縮されていても気にならないことが多い。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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