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【ラストワンマイル】

 主に通信業界で使われている用語で、直訳すると「最後の1マイル」。マイルは距離を表す単位で、1マイルは1.6Km。ただし、この場合は具体的な長さではなく「最後に残された短い距離」といった意味だ。

 以前は、街中(電柱や地中)に張り巡らされた電話線も銅線だった。しかし今は、多くの部分が光ファイバーに置き換えられている。一方、家庭に引き込まれている電話線は、今も多くが銅線のままだ。

 光ファイバーを家庭まで引き込めば、インターネットの通信速度も飛躍的に速くなる。たとえば、従来のダイヤルアップ接続と光ファイバーを使ったBフレッツを比較してみれば一目瞭然だ。

 街中、特に幹線と呼ばれる部分に光ファイバーを引くときは、一度に何十本も束にして工事ができるので効率がいい。しかし、家庭に引き込むときは、1本1本工事するので手間も費用もかかる。これをどうするかが大きな課題だった。そして、これをラストワンマイル問題といってきた。

 特に日本では、地域にもよるけど、すぐ窓の外の電柱まで光ファイバーが来ていることもある。そのため実際には、1マイルどころか、ラスト数メートルの問題といえる。しかし、これを解決しないと誰もが高速インターネットを使える時代が来ない。

 解決策として、光ファイバーのほかにCATVのケーブルや無線を使う方法もある。無線の場合は、大きな建物などに無線装置を置いて、そこから各家庭へ電波を飛ばす。家庭にもアンテナが必要だけど、ケーブルを引く工事は必要ない。

 今は、従来の銅線のまま高速通信を実現するADSLもあるし、光ファイバーを使ったBフレッツのサービスも始まっている。CATVも普及しているし、無線方式のサービスも一部で提供されている。つまり、ラストワンマイル問題の解決策は増えている。しかし、地域や建物、通信設備の状況などで選択肢が絞られてしまう。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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