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【ライブマイグレーション】

 性能の高いコンピュータの中に、複数の仮想的なコンピュータを作って利用する仮想化(エミュレーション)という技術がある。ライブマイグレーションは、この仮想化システムを、より便利に運用できる機能。

 まず仮想化システムを理解するために、次のような建物を想像してみてほしい。1階はすべて大家さんの居住スペースで、2階が賃貸用に区分けされた住居兼アパートがあるとする。

 仮想化システムも同様に、まず元になるコンピュータ(サーバー)が稼動している。これが、1階の大家さんの居住スペースにあたり、この元になるコンピュータを動かす基本ソフト(OS)をホストOS という。

 そして、このサーバーの中に作られた仮想コンピュータが、2階の賃貸アパートに相当する。性能や容量が許せば、1台のサーバーの中に何台もの仮想コンピュータを作ることができる。そして、各仮想コンピュータの中で動いている基本ソフト(OS)をゲストOS という。

 さて建物の例でいうと、事情があって1階の大家さんの居住スペースを全面的に改築することになった。といっても、1階を壊して2回を宙に浮かせておくことはできない。

 同様に仮想システムも、ホストOS のメンテナンスや再起動で一時的に大元のコンピュータを停止すると、その上で動いている仮想コンピュータも止まることになる。

 そこで、稼働中の仮想コンピュータを稼動させたまま別の仮想システムに移せる技術が作られた。これがライブマイグレーションで、この機能を使うと使用中の仮想コンピュータを止めることなく、元のサーバー(ホストOSなど)を止めることが可能になる。

 ホストOS のメンテナンスや再起動だけでなく、稼働中の仮想コンピュータをより高性能なサーバーに引っ越すときにも便利な機能だ。

 さらに、ある仮想コンピュータに大きな負荷がかかったとき、自動的にそれを察知して、他の仮想コンピュータを一時的に別のサーバーに移すこともできる。また、仮想コンピュータ全体の稼働率が下がっているときは、性能の低いサーバーに移動させて運用コストを抑えるといったことも可能だ。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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