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【ホワイトスペース】

 放送用電波のうち、放送局に割り当てられているのに使われていない周波数帯のこと。

 この電波の空きスペースを、ホワイトスペースと呼ぶ。もともと、アメリカで注目されたものだけど、今では日本でもホワイトスペースの存在が取りざたされている。

 電波は、放送用、無線通信用、携帯電話用、その他の用途といった具合に、どの周波数帯を何に使うか法律で決められている。だから、テレビ放送と同じ周波数の電波を勝手に飛ばしたり、携帯電話の電波と同じ周波数を使う機器を勝手に作ったりしてはいけない。

 そして、こうした電波(周波数帯)は高密度で使われていて「今では、ほとんど空きがない」というのが一般的な認識だった。ところが、実際には「テレビ放送用の電波は空きだらけ」ということが分かってきた。

 たとえばテレビの受信設定を行ってみると分かるけど、地上波放送の受信チャンネルは40チャンネルくらいある。これは単純に、約40種類の周波数が割当てられているということだ。

 しかし実際は、首都圏でも一般的な地上波は10チャンネルに満たない。地方では数チャンネルという地域もある。つまり、40チャンネルあるうちの30チャンネル以上が使われずに空いている。

 これは、隣接する地域で混信しないように周波数を使い分けるといった意味もある。しかし、それでも携帯電話などの過密な電波利用状況から見たら、とても贅沢でもったいない使い方だ。そこで、こうした空きスペースを他の無線通信で有効利用したいということで議論が持ち上がってきた。

 ただし、ホワイトスペースを利用するとしても、日本にはたくさんの中継局(テレビ電波を送信する基地)があって、それぞれ使っている周波数が異なる。そのため、少し地域がズレると空き周波数が変わる。

 そこで、利用する通信機器側で現在地に合わせた利用可能な周波数に切り替えるといった工夫が必要だ。これは、GPS 機能などを活用すれば解決できるとされている。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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