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【ベクトル画像】

  • ベクターグラフィックス

 たとえば、ウィンドウズに付属している「ペイント」という簡易グラフィックソフトは、画面上の点(ドット)に色を付けて画像を表現している。このような方式の画像をビットマップ画像という。ビットマップ画像は、画像を拡大したり印刷したりすると斜めの部分にギザギザが目立つのが難点だ。

 一方、直線や曲線の組み合わせで描いた(記録されている)イラストをベクトル画像とかベクターグラフィックスという。ベクトルは、数学で習ったように方向や力の大きさを表す言葉。これを英語読みするとベクター(vector)になる。つまり、ベクトルでもベクターでも同じ意味だ。

 ベクトル画像の場合、図形の輪郭線などのデータを記録している。曲線の場合も、始点と終点の間だが、どのくらい曲がっているか、線の太さはどのくらいかといったことが記録されている。

 そして、その記録に基づいて、画面表示するときは画面の解像度に合わせて、印刷するときはプリンタの解像度に合わせてイラストや文字を描く。10倍に拡大した場合も、線の曲がり具合を10倍なめらかにして、それに合わせて表示したり印刷したりする。だから、ギザギザが目立たない。

 ベクトル画像に対応した代表的なソフトとして、アドビ・イラストレータ(Adobe Illustrator)がある。このソフトは、ベジェ曲線という方式を使って曲線を描いている。

 なお、ベクトル画像を印刷するときは普通、プリンタの解像度に合わせたビットマップ画像に変換する。この作業をラスタライズという。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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