
インテルが開発して、同社の CPU に使っている技術のひとつ。
Hyper-Threading Technology(ハイパー・スレッディング・テクノロジ)を略して、日本では HTテクノロジと書くことが多い。また、この技術に対応したペンティアム4 を HTTペンティアム4 という。
CPU の処理速度を上げる方法として、最も分かりやすいのはクロック周波数を上げること。実際、クロック周波数は今もどんどん上がっている。このほか、パイプライン処理やスーパースカラーといった技術も導入されてきた。詳しくは、それぞれの解説ページを見てほしい。
で、これらに加えて開発されたのが HTテクノロジで、2002年11月に登場したデスクトップパソコン向けのペンティアム4 3.06GHz から採用されている。
サーバーなどパソコンより上位のコンピュータは、処理速度を上げるために複数の CPU を使っていることが多い。一方、普通のパソコンは1台につき CPU が1個だ。しかし、HTテクノロジに対応した CPU を使うと、実際には CPU が1個なのに 2個あるような感じになって処理速度が上がる。
たとえば、従来の CPU を、すごく仕事のできる社員としよう。しかし、この社員にひとつの仕事だけを与えておくと、連絡待ちや相手先の都合などで待ち時間ができてしまう。そのあいだ、仕事が滞って時間が無駄になる。社員の能力もフルに活かせない。
そこで、ふたつの仕事を与えて時間配分を考えながら交互に進めてもらう。そうすれば、無駄な時間が減って仕事の効率が上がる。そして、一人二役ということで、実質的に 2人の社員がいるような感じになる。
HTテクノロジは、こんな感じで 1個の CPU を 2個に見せかけ、CPU の待ち時間を減らして作業効率を上げたものだと思ってもらうといい。実際には、計算などの処理をする部分はひとつだけど、仕事を受けて作業を割り振る部分をふたつにしている。
なお、HTテクノロジの性能を引き出すには、パソコン内部の仕組み(チップセットやBIOS)と、基本ソフトなどのソフトが、この技術に対応している必要がある。
用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修