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【スマートグリッド】

 発電所から、家庭やオフィス・工場などへ電気を送る送電網に情報管理や通信の機能を持たせて、発電から電気の消費まで最適な体制を整えようという構想。ただし、まだ明確な定義は定まっていない。

 スマート(smart)は「賢い」という意味で、グリッドには「送電網」といった意味がある。

 大雑把にいうと、従来の電気供給システムは最も消費量の多い時間に合わせて発電設備を作り、発電所から消費者へ電気を一方的に流すだけだった。そして、想定していた最大消費電力を超えると破綻する。そのため、常に過剰な設備を強いられてきた。

 スマートグリッドが目指すのは、おおむね以下のような内容だ。

 1.家庭やオフィスで使われる電気量を細かく監視する。
 2.それを集計して、常に電気需要を把握している。
 3.その需要に合わせて発電量を細かく調整する。
 4.太陽光や風力など、発電量が不安定な方法も発電量を監視。
 5.住宅の屋根に取り付けられた太陽光発電の変化にも対応し、
   発電量が消費量を上回って売電された電力も管理する。
 6.電力需要が供給量を上回るときは、自動的にエアコンの設定を
   弱くするなど、省電力対策が実行される。

 これらによって、ムダな発電量が減って環境にいい、二酸化炭素の排出量も抑えられる、消費される場所に近いところで発電されるのでエネルギーロスが少ないといったメリットが生まれる。

 イメージとしては、これまでの電力供給は巨大なメインフレームから端末に一方的に情報を送る感じだった。

 スマートグリッドが実現すると、電力システム全体が分散化してインターネットのような状態になる。あるいは、さらにクラウド・コンピューティングに近いところまで行くもしれない。

 なお、こうしたスマートグリッドを実現するには電気製品の稼働状況や電気使用量を把握して電気会社へ自動送信するような、賢い電気メーターが必要になる。これを、スマートメーターという。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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