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【カプセル化】

 カプセル化のことを、英語では encapsulation という。そして、大きくふたつの意味がある。

 まず、オブジェクト指向と呼ばれるプログラミングの中で使われるカプセル化。

 オブジェクト指向は、別のページでも説明しているように、大きなプログラム(ソフトウェア)を作る際に、機器やデータ、その操作手順などをひとつの部品と考えて開発する手法。全体でひとつの大きなプログラムを作るより効率的だし、それぞれの部品(オブジェクト)を再利用できるのもメリットだ。

 このようなオブジェクト指向のプログラミングの中で、ある情報(データ)と、その情報に対する作業手順を一体化して、ひとつのオブジェクトにすることをカプセル化という。このような状態になっていると、特定の情報に対して誤った操作が行われる可能性が少ないし、外から勝手に操作したり改変したりできなくなる。

 もうひとつのカプセル化は、情報通信の世界で使われる技術。

 ネットワーク上で情報を送る際、単にデータだけ送るのではなく、その前あるいは前後に補助データを付け加えることが多い。どんな補助データを加えるかは、プロトコル(通信手順)や通信ネットワークの階層によって異なる。

 で、インターネットのような公の回線で大切なデータを送るときは途中で傍受されても解読できないように、あえてひとつ下の階層の補助データを付け加えて送ることがある。

 こうした補助データを付けても、ネットワーク上では普通のデータとして送られていく。しかし、データの中身を見るには、付加されている補助データを外さないといけない。そのためには、送り元で補助データを付加した機器に対応する機器(あるいは仕組み)が受け取り側に必要だ。

 例えていうと、大事な資料を専用ケースに入れて鍵をかける。それを宅配便で送り、受け取った人が合鍵でケースを開くようなもの。こうした仕組みによって、インターネットでも安全な通信が可能になっている。そして、こうした方法をトンネリングという。

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用語解説:下島 朗(株式会社エントラータ)監修

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