基幹業務の支障をクリアした、ネットワーク刷新計画。~ 広帯域&スケーラブルな通信環境で、急成長の事業を支える ~

株式会社遠藤照明さま

  • #業務効率化

「新しいネットワークに切り替えてから、
自動倉庫システムをスムーズに運用できるようになりました」

株式会社遠藤照明
株式会社遠藤照明さま
  • 効果
    ネットワーク更改|業務の効率化
  • 導入サービス
    Master's ONE セキュア・インターネットVPN-HighSpeed

課題と成果

広帯域の確保で、急増するトラフィック問題を解決。
さらにグローバル規模で安定した通信環境を実現

お客さまの課題
  • 事業の急成長に伴い、トラフィックが急激に増大。基幹業務やTV会議に支障が・・・。
  • 本社⇔国内・海外拠点間の通信パフォーマンスの悪さが課題。
  • 全面的なネットワーク更改による、業務影響のリスクを懸念。
成果
  • 国内28拠点を広帯域設計のMaster's ONE IP-VPNで接続することで、業務効率UPを実現。
  • 高品質かつ拠点追加に柔軟・低コストに対応するネットワーク構成により、グローバル展開を支援。
  • NTTグループ連携によるきめ細やかな事前準備、対応により、トラブルなく一斉切り替えを実現。

1967年の創業以来、照明器具の専門メーカーとして、国内でトップクラスの実績を築いてきた遠藤照明。近年、LED照明の爆発的な普及によって、同社の業績もうなぎ登りに推移してきたが、それに伴いネットワークのトラフィックが増大。業務に優先順位を付け、重要な業務の通信を確保するといった、運用でカバーする状況にまで追い込まれた。そんな危機的状況を救ったのが、NTTグループ連携によるネットワークだ。刷新したネットワークにより、同社は高品質で安定した通信を確保し、さらなる海外事業の展開に大きな足掛かりをつけた。

背景と課題

LED普及による急激な事業拡大に、
旧ネットワークは太刀打ちできず・・・業務支障が深刻に

株式会社遠藤照明
情報システム管理部
部長
永野 啓氏

遠藤照明は1970年代半ばから、業務用コンピューターや専用線を積極的に導入していた。当時はまだまだIT未対応な企業が多かったが、同社はITインフラへ先行投資し、先進的な試みを実践してきた。「我々はデザイン重視のインテリア照明を扱っており、急な注文にも対応するため、在庫状況を社員全員が正確に知る必要がありました。支店間で在庫管理の共有をするため、早い段階でコンピューターを導入していたのです」と、同社永野 啓氏は当時を振り返る。

1982年には大阪営業所にもコンピューターを導入し専用線で東京と結ばれた。さらに1987年には全営業所にネットワークを張り巡らし、在庫情報を共有し閲覧できる環境を整えていった。

「たとえ在庫が足りなくても、次の商品の入荷時期が分かれば対応できる場合もあります。可能な限り正確かつ詳細な情報を把握できれば、機会損失も減ります。1995年にインターネットが普及した際は、すぐにインターネット上で在庫を把握できるシステム(自動在庫システム)を作りました」(永野氏)このようにITインフラをいち早く整備していた同社だが、太刀打ちできない危機的状況に陥った。予想を超えた、LED照明の爆発的な普及だ。

株式会社遠藤照明
情報システム管理部
担当課長
細川 忠員氏

「わずか2年間で、中国工場は100億円規模の生産高になり、取引数は約10倍も伸びました。それに伴ってネットワークのトラフィックや受発注のトランザクションも急増し、基幹システムやネットワークの改善が、喫緊の課題になりました」(永野氏)

同社は、海外に生産拠点を設けており、毎週のようにテレビ会議システムを用いて新商品の企画会議を開いていた。テレビ会議システムで帯域を消費し、他業務に支障を来さないよう個別にチューニングを行っていたが、トラフィックは増え続け2013年には、前年の約2倍に・・・。テレビ会議システムの使用頻度も増え、いよいよ、待ったなしの状況となった。

もちろん同社は、以前から3〜4年に1度インフラ環境の見直しを実施し改善を行っていた。しかし、LED照明による爆発的な取引増は予想外だったのだ。同社の細川 忠員氏は「帯域、海外拠点、コストなどを比較項目とし、早々に検討に入りました。まず帯域を2倍以上に拡げることが一番の要件でした。また今後の海外展開を見据え、拠点数が増えても安価に追加対応ができるサービスを探しました。本社では基幹業務にSAPを採用しており、海外拠点もこれを利用するため、本社⇔海外拠点は専用線で結ぶ必要がありました」と説明する。

解決とその効果

広帯域かつ拡張性の高い新ネットワーク構築により、
快適なIT環境と安定したグローバル通信を実現

そして、この要件にズバリ応えたのが、NTTコムマーケティング(NTTCMK)による、「いいとこ取り」ネットワークの提案だった。本社始め国内28拠点間をNTTPCコミュニケーションズ提供の高品質・高セキュアな「Master's ONE セキュア・インターネットVPN-HighSpeed」を用い、2倍以上のネットワーク帯域を確保。さらにリスク対策として、国内拠点にバックアップ回線も配した。さらにタイ、上海、シンガポール、北京の海外拠点へは、NTTコミュニケーションズ提供のグロ-バルIP-VPNサービス「Arcstar Universal ONE」を採用。NTTグループ連携による「いいとこ取り」構成により、広帯域を確保しながら低コストで拡張性あるネットワーク構築を実現できたのだ。

「NTTグループを選んだ決め手は、サービス詳細や確認事項を、集中的かつ丁寧にご説明くださった対応力やレスポンスの良さです。我々の要望に応えてもらっていると感じました」(永野氏)

当初同社では、ネットワーク刷新のリスクを考えれば、旧ネットワーク事業者を継続し、各拠点の回線を順次切り替えるとの方針もあった。「NTTグループ連携による新ネットワークへは、きめ細やかな事前準備により、メインとなる国内と海外の専用線の両方を1日で一気に切り替えても、リスクは少ないと分かりました。結果的に平日の昼休み時間内にトラブルなく切り替えられ、業務も滞りなく続けられました」と細川氏は語る。

遅延しがちだった海外拠点との通信も安定し、通常業務だけでなく、テレビ会議システムもスムーズに利用できるようになり満足しているという。 「一昨年前からタイと中国の工場に自動倉庫システムを導入しました。基幹システムと密接に連携し、生産計画に合わせて製造パーツの在庫管理や出荷見込みを把握できるよう、SAP側の指示をほぼリアルタイムで現地に飛ばしています。今回の通信パフォーマンス向上のおかげで、本システムもスムーズに運用できています」(細川氏)

広帯域かつ拡張性の高い新ネットワーク構築により、快適なIT環境と安定したグローバル通信を実現 概要図

今後の展開

グローバル展開の推進とセキュリティ強化

今後も同社は海外拠点を増やす方針だ。事業成長速度に応えられる新ネットワークを武器に、同社のグローバル展開は拡大するだろう。

「海外拠点は増やす予定なので、ICT利活用は欠かせません。特にネットワークでは、国ごとに通信事情が異なるため、現地サポートに期待しています。また接続先が増えればセキュリティも重要になります。Master'sONEのUTM機能など、セキュリティの面でもNTTグループ連携に期待しています」(永野氏)

会社概要

株式会社遠藤照明

1967年の創業以来、照明器具の専門メーカーとして、国内の商業施設でトップクラスの実績を築いている。昨今ではLED照明で技術力を発揮し、国内市場のみならず、新興国をはじめとする海外市場に向けて広く展開を図り、その業績を大きく伸ばしている。

  • 会社名
    株式会社遠藤照明
  • URL
  • 本社
    大阪府大阪市中央区備後町一丁目7番3号 ENDO堺筋ビル8階
  • 従業員数
    1,859名(2015年3月末現在)

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