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株式会社CXDネクストさま|IoT|導入事例

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インターネットと「IP-WARP®」を利用して、複数店舗の売上集計管理や電子決済が低コストで安全・確実に行えるASPサービスを実現

株式会社CXDネクストさまは、店舗にレジスターを用意すれば、既に敷設しているインターネット回線やLAN環境につなぐだけで売上集計管理や電子決済が可能になるシステムを構築しました。高価なPOSシステムの導入にはなかなか踏み切れない、しかも複雑な操作が必要な機器管理にコストをかけたくない中小規模の小売店・飲食店などは、きっとこんな仕組みを待っていたはずです。またPOS端末に比較して低価格なレジスター機種が利用でき、毎月の料金も値頃、それでいて売上管理や電子決済が可能。そして最も大切な情報漏えい対策やデータの安全性も店舗側では何の苦労もせずに実現してしまう。そんな今までになかったサービスを提供しています。インターネット回線を利用する同社のネットワークサービスには、NTTPCコミュニケーションズならではのトンネリング技術を用いた「IP-WARP®」が利用されています。

これまでの課題
  • POSシステムを導入したいが、お客さまとなる中小規模の小売・飲食店には投資負担が大きい
  • お客さま各店舗のネットワーク環境がそれぞれ異なっており機器を統一できない
  • インターネットを利用して低価格なサービスを活用したいがセキュリティ面が心配
導入後の効果
  • 低価格でセキュアな販売情報管理サービスと電子決済サービスの提供が可能
  • お客さま店舗の既存のネットワークを活用してサービス導入が可能
  • センター側からお客さまの特定レジスターに対する設定などの操作が容易
  • 固定IPアドレスやルーター設定などの手間がなく運用管理コストが低減

背景と課題 低価格で安全、しかも手軽なインターネット通信技術が必要に

  • 株式会社CXDネクスト
    代表取締役社長
    泉 徹郎さま

  • 株式会社CXDネクスト
    運営部 部長
    森川 重則さま

株式会社CXDネクストさまは、2007年にカシオ計算機株式会社 (以下、カシオ計算機)さまと株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (以下、NTTドコモ)さまの合弁によって生まれた新しい会社。カシオ計算機のネットワーク対応の電子レジスター「ネットレジ®」を利用して、小売店・飲食店の店舗支援と電子決済を行うASPネットワークサービスを提供されています。

「当社のお客さまは、複数の店舗をお持ちの小売店・飲食店さまにも喜ばれています。」と語るのは同社社長の泉徹郎さま。「店舗のオーナーの方がどんなに努力されても、ご自分で直接見て回れる店舗数はせいぜい数店舗まで。それを超えると、とたんに情報把握が難しくなります。」

オーナーの目が行き渡らないほど店舗が多くなると、当然店舗のスタッフが、レジスターの記録をもとに、その日の売上などの集計作業 (日報作成)を閉店後に行うことになります。それが数十分で終わればまだしも、それ以上かかってしまうこともあるそうです。これはスタッフにとって大きな負担であり、また人件費が余計にかかってしまいます。それに日次集計では、オーナーが販売促進策をとりたくても対策を実施できるのは翌日以降。商品の動きを見て営業時間内に価格を変更したり商品陳列を変えたり、柔軟な対応をすることができません。

「さらに、いまはクレジットカードや、クレジット機能をもったおサイフケータイなどによる電子決済 (NTTドコモの「iD®」など)にも対応する必要があります。このようなお支払いには、従来は専用のクレジット端末に値段などを入力するため、二度手間になっていました。また売上情報と入金とが食い違うのを防ぐために、帳簿として入金の消し込みが必要です。端末が別々だとこの処理が必ずしも適切に行えるとは限りません。」と同社運営部部長の森川重則さまは語ります。

このような事情から、今では大規模に店舗を展開している会社の多くがPOSシステムを利用されています。POSシステムは省力化や精算時間短縮などの店頭業務効率化を果たすとともに、販売情報の一元管理により迅速な現状把握や傾向把握を可能にするため、店舗運営管理や経営管理のためにも大きな役割を果たすことは、いまではよく知られています。

「ところが、中小規模の小売店・飲食店などではPOSシステムは投資負担が大きいのです。」と泉さま。「POSシステムが導入できるのは業界の1/3。あとの1/3は個人商店など、残りの1/3がその中間層です。POSシステム導入には最低でも百万円単位の投資が必要になる場合もあります。1店舗あたりの導入コストを考慮すると、料金に見合う効果を出すには相当規模の売上や店舗数が必要になるのではないでしょうか。そこまでの規模ではないお客さまの多くは、POSシステムのメリットは十分わかっていても、導入コストが壁になって一歩を踏み出せずにいます。その方々のために、必要性の高い売上管理業務の効率化を、はるかに低コストで実現できるようにしたい。その思いを具体化したのが当社のサービスです。」

同社のサービスの基本は売上集計サービス。各店舗の各「ネットレジ®」端末でデータを入力すると、そのデータがインターネットを通って同社のサービスセンターに届きます。そのデータは逐次集計処理されて、約30分ごとに店舗オーナーのPCに速報情報として表示されます。オーナーはPCの前にいなくても、携帯配信機能を利用すれば、携帯電話にメールで速報情報が届けられます (1日3回)。時間帯別の売上状況や売れ筋商品情報などがわかる詳細な集計結果は数十種類の帳票として出力できるので、お客さまの傾向や商品特性が把握でき、店舗の課題を発見したり、売上向上のきっかけをつかんだりすることが可能になります。またNTTドコモが提供している「iD®」などの電子決済サービスも、レジスターの機能と一体化して使用できるため、決済作業が効率化できるとともに、二度打ちによる金額間違いなどのミスを防ぐことに役立ちます。

しかし、このサービスの実現までには、次のような大きな課題がありました。

  • 低コストに抑えるために通信回線は専用線ではなくインターネットを使いたい
  • 店舗スタッフはネットワーク機器などの専門家ではない
  • 販売計画や方針に従ってレジスターの設定(金額など)変更などの作業が随時必要になるが、店舗などの業務で忙しい店舗スタッフにこの作業の負担をかけさせられない

「インターネットを使うためには、情報が漏えいしないように、通信を暗号化する必要があります。しかし、標準的な技術では、暗号化通信のために特別なルーターを用意して、通信機器の設定・管理をお客さま側にお願いしなければなりません。」と森川さまはサービス開発開始の頃を振り返ります。「店舗にそのような負担を負わせず、低コストでかつセキュリティは高く、売上を管理する機能を簡単に使える仕組みを作りたい。そんな思いを抱いていたときに出会ったのがIP-WARPです。」

IP-WARPはその当時に完成期を迎えていた技術でした。NTTPCコミュニケーションズの営業担当者からその仕様を聞いたときから、同社の技術陣は導入検討を始めました。

「IP-WARPがなければこのサービスは実現しませんでした。」と語ります。「当社の技術陣とメーカーのカシオ計算レジスター開発の責任者のメンバでNTTPCコミュニケーションズ社のデモを体験し、その場で4~5時間の議論を戦わせたことを思い出します。そのときにはもう、IP-WARPを採用する前提でどうしたらレジスターに搭載できるか課題解決の検討をしていました。」と森川さま。

前述の3つの課題を乗り越えられる仕組みをIP-WARPが当初から持っていたからです。

解決とその効果 店舗側の導入コストと運用管理コストを最小にして効果を発揮

IP-WARPは2種類の暗号化通信方式に対応したNTTPCコミュニケーションズ独自開発の新しいインターネットのトンネリング技術です。この技術を利用すると、店舗の電子レジスターで入力されたデータは、レジスター内部で暗号化され、インターネットを通してNTTPCコミュニケーションズが提供する堅牢なデータセンターへと送られます。データセンターでは対応する別の専用機器により複合され、お客さまのシステムでデータ処理を行います。その処理結果はまた暗号化されて店舗へ、あるいはそのまま「FOMA®」回線を用いてオーナーの携帯電話へと送られます。

このようにインターネットに仮想的な直結した「道」を作ることをトンネリングといい、拠点間を専用線などで直接回線を接続するのと同等のセキュリティの高い通信が行えます。こうした仮想的な回線をインターネットVPNといいますが、従来は別途ルーターが必要で、特定の端末との通信を行うためには煩雑な固定IPアドレスの管理を行う必要もありました。

「私たちが実現したかったのは、店舗のインターネット回線やLANにレジスターをケーブルでつなげば、それでサービス利用がスタートするような仕組みでした。」と泉さま。「高価な機器を導入し、面倒な機器や設定管理を必要とするようではいけない。その点、IP-WARPは店舗側のレジスターやLANに専用機器をつないでインターネット接続するだけで、店舗側ではほとんど何もせずにセキュアな通信が利用できます。また、店舗側のファイアウォールやルーターのNAT (LAN内部でのローカルIPアドレスとグローバルIPアドレスの相互変換機能)には関係なく、本部の側からも特定端末の設定操作などが可能になることも重要なポイントです。」

IP-WARPの特長は、センターの接続先となる多数の店舗のLAN環境やインターネット接続環境がどのようになっていても、その中にIP-WARP専用機器をつなぐことさえすれば、個々の端末とセンターのサーバーとが個別にセキュアな通信を行えるようになることです。ファイアウォールやルーター設定などの変更は基本的に不要で、レジスター機器を固定IPアドレスで管理する必要もありません。カシオ計算機さまの「ネットレジ®」にはあらかじめ専用機器を内蔵していますから、専用機器設置の必要すらないのです。 この仕組みにより、店舗のレジスターからセンターに情報を集中させることはもちろん、店舗のオーナーや本部側から店舗の特定レジスターの設定変更なども簡単にできます。

「例えばレストラン用にはメニューがタッチパネルのアイコン表示で数画面にわたって作り込まれている場合があります。そのメニューの一部変更は頻繁に行われるので、ひとつひとつを店舗のスタッフが設定変更するのは現実的ではありません。IP-WARPを利用すれば、オーナーなどの操作で特定のレジスターだけの設定変更ができます。」(森川さま)。

さらに重要なポイントとして、IP-WARPにはネットワーク障がいや停電などで接続が絶たれた場合にもトンネリングを再生成して接続を確保し、データーの欠損などがない状態で通信を誤りなく再開することができる仕組みが備わっています。このような安全性への配慮は同社が高く評価するところです。

「お客さまの大切なデータは決して外部に漏らしてはならず、また万が一にも破損したり無くしたりするようなことがあってはいけません。私たちが提供する電子レジスターは、例えばPCレジスターのように停電時にHDDがクラッシュするようなことはありません。何があっても情報をレジスター内部に確保する仕組みができています。それと同様に、IP-WARPにもデータを保護する仕組みがいくつも備わっていました。」 (森川さま)。

このように、お客さまが大事なデータを安心して任せられる環境づくりに邁進した結果、同社のサービスを利用するお客さまは前年比倍増を続けています。同社はさらにサービスを拡充しており、店舗の携帯電話用Webサイトの代行作成、レジスターレシートへの携帯電話用二次元コードを印刷によるサイト誘引を図るサービスなども提供中です。今後は顧客管理や販売促進などのCRM領域にも大きく発展する可能性が期待されます。

NTTPCコミュニケーションズはIP-WARPとデータセンターを活用して、独自の最新技術を積極的に採用する先進性とお客さまの立場に立ったサービス開発の実力を兼ね備えた同社のASPサービスを、ずっと支えていける存在でありたいと願っています。

株式会社CXDネクスト

本社:〒151-0061 東京都渋谷区初台1丁目46番3号 シモモトビル10F
設立:2007年7月9日
資本金 7億5000万円

主な事業内容 カシオ計算機株式会社60%、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ40%の共同出資で2007年に設立。カシオ計算機のASP型売上管理機能を搭載した「ネットレジ®」をNTTドコモの電子決済サービス「iD®」などと連携させ、店舗以外の場所で売上管理ができる機器とサービスを販売している。2010年5月より、携帯電話でいつでもどこでも店舗の売上状況を把握できる「ケータイ売上隊」という売上集計管理サービスを開始。同年7月には、店舗へのリピーター獲得を支援する「ケータイ販促隊」サービスを開始。携帯電話用の店舗サイトを同社が用意し、「ネットレジ®」で発行するレシートに店舗サイトの二次元コードを貼付することで、顧客を誘導することができる。2010年8月から、このサービスをNTTドコモの「FOMA®」回線経由で使えるようにした。2011年2月より、さらに新規会員獲得などを目的とする携帯電話向けメルマガサービスも開始している。

「ネットレジ®」はカシオ計算機株式会社の登録商標です。
「iD®」および、「FOMA®」は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標です。

URL: http://www.cxdnext.co.jp/

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