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国際紙パルプ商事株式会社さま|IoT|導入事例

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古紙回収ボックスをM2M化!
データのリアルタイム収集を可能にし、通信コストは1/5に

紙やパルプの卸売業を営む国際紙パルプ商事株式会社が、環境保全への取り組みの一環としてスタートした新たな古紙回収事業が「ecomo」だ。人が集まる場所に設置された古紙回収ボックスとバックエンドシステムは、NTTPCコミュニケーションズの「Master'sONE® ダイレクト接続 for AWS & M2Mモバイルネットワーク」を使い、インターネットを経由することなく結ばれている。

これまでの課題
  • 個人向けルータを使ったネットワークは高価な上、不安定
  • 公衆網を経由するAWSへの接続は、セキュリティに不安
  • 新規設置やトラブル対応のたびに担当者が現地を訪問
導入後の効果
  • 企業向けM2Mネットワークで低コスト、高信頼性のネットワークへ
  • Master'sONE®ダイレクト接続 for AWSなら閉域網で直接AWSへ
  • 企業向けの高品質なネットワーク導入で遠隔設定も可能に!

導入の背景と経緯 基幹システムの導入に向けて安定したネットワーク構築が必要に

  • 国際紙パルプ商事株式会社
    執行役員
    本店営業統括本部
    新事業営業本部長
    甲斐 昭二氏

国際紙パルプ商事は、国内流通量の1割近くを取り扱う紙卸売りの大手だ。創業100周年となる2024年に向けて同社は今、2つの大きな取り組みを始めている。その1つが、ITを活かした次世代流通の確立。そしてもう1つが、環境負荷の低い循環型社会を支えるための新しい古紙流通ルートの確立だ。「リサイクルを進めるためには、安定的な古紙調達が欠かせません」と、甲斐 昭二氏は語る。

「そこで私たちは古紙回収の新たなルートを作り、B2Cのブランドとして打ち出していく取り組みを始めました」(甲斐氏)

こうしてスタートしたのが、「ecomo」だ。オフィスやスーパーマーケットなど、人が集まる場所に古紙回収ボックスを設置し、古紙を回収する。例えばスーパーなどの店頭に設置する「タウンecomo」では、来店客はいつでも古紙を処分でき、破棄した古紙の量に応じたポイントが付与される。来店の動機付けや環境貢献アピールができるなど、設置に協力するスーパーにもメリットがある。しかし、当初は課題も多かったと同社の山田 俊介氏は振り返る。

「スタートした当初は現地に行って回収しなければ重量がわからず、スーパーへの回収量報告も1件1件紙で処理していました。しかし、設置台数が増えるにつれて事務処理の負担が増大し、オンライン化へと方向転換しました」(山田氏)

タウンecomoと本社のサーバを結べば、現地に行かなくても古紙量などを把握できるようになる。タウンecomoは一般的なPCをベースに作られていたため、モバイル通信網を使う一般的なルータを配置するだけで通信は可能だった。「しかし、実際に使い始めてみると、それほど簡単な話ではないと実感しました」と、同社 本店営業統括本部 新事業営業本部 開発担当の山内 茂樹氏は語る。

「個人利用を前提に作られたルータでは、長時間の安定運用は難しかったのです。通信が安定せず、機器の再起動や設定の調整に追われることになりました」(山内氏)

個人向けルータで150台がオンライン化された頃、時期同じくして、本社のサーバ負荷も限界に近づいていた。同社では本格的なサーバ再構築とビジネス運用に耐えられる高信頼なネットワークへの切り替えについて検討を始めることになった。

閉域網でAWSへ直接接続できるMaster'sONE®を採用

  • 国際紙パルプ商事株式会社
    本店営業統括本部
    環境ビジネス部
    エコモ営業課長
    山田 俊介氏

サーバについては、Amazon Web Services(以下、AWS)が選ばれた。短期間で移行できて今後の拡張も容易、クラウドなので取引先との情報共有においても使いやすいことが理由だった。

タウンecomoとAWSを結ぶネットワークについては、いくつものM2Mソリューショ ンが比較、検討された。最終的には2社に絞り込まれ、実際の運用を視野にいれた検討が行われたという。そして、選ばれたのは、NTTPCコミュニケーションズのMster's ONE®ダイレクト接続 for AWSと、M2Mソリューション(モバイルネットワーク)だった。

「固定IPアドレスを割り振れるなどいくつかの差がありましたが、大きな決め手になったのは、モバイルの閉域網から直接AWSへ接続できることでした。設置先の店舗や現地の回収業者、古紙を回収してポイントを獲得するお客さまなど、将来的には多くの関係者との情報共有プラットフォームにしていきたいと考えています。そのためにはセキュリティが高く安定したネットワーク基盤が欠かせません」(山田氏)

比較対象となったソリューションでは直接AWSへの接続はできず、インテグレータがデータを中継する仕組みになっていた。セキュリティ面での懸念だけではなく、今後の大規模展開を考えれば、データ連携時の障壁も少ないに越したことはない。

導入の効果 ネットワークの安定性が改善し、通信コストは1/5

新しく設置するものから順次、Master'sONE®ダイレクト接続 for AWSを使ったも のに置き換えが進められた。個人向けサービスとは異なり、Master'sONE®シリーズではNTTPCコミュニケーションズの技術スタッフが常時通信状況を監視・運用することで、企業向けの高品質なネットワーク維持を実現している。万一通信トラブルが発生しても、原因究明と改善策の提案までしっかり行われるサポート体制が整っている。また組み合わせる通信機器も個人向けのルータではなく、セイコーソリューションズの業務用通信ゲートウェイへと置き換えられ、信頼性と安定性の改善に一役買っている。

「通信が安定したので、1日1度のバッチ処理ではなく、計測時点でリアルタイムに情報収集できるようになりました。全国224店舗から月間30万件のデータがAWSに集められています」(山内氏)

通信の品質が大きく改善された上、M2M専用プランなため提供価格も安く、通信コストは5分の1にまで削減された。通信が安定し、設定も遠隔操作でできるようになったため、新規設置の際の担当者の出張も不要となり、トータルでのコスト削減効果はさらに大きいという。

「既存設備や運用のコスト削減には成功しましたが、まだここがゴールではありません。安定したセキュアなネットワークを得て、ecomo業務を含む古紙流通ルートを確立するためのスタート地点に立てた訳です。これからは、集めた情報をそれぞれの取引先と共有し、もっと大きな効果を上げていくため、アプリケーションの拡充へと取り組んでいきたいと考えています」(甲斐氏)

そもそもコンシューマ用とは、プロダクト設計が違う!
M2Mルータ「MB-A100」(セイコーソリューションズ株式会社)

M2Mルータとして今回導入された「MB-A100」は、
・法人向け設計~「電源入れっぱなし」を想定
・監視機能搭載~通信と電波の状況を把握加納
・アンテナ内蔵で設置がカンタン!
・800MHz対応~設置範囲を大きくカバー
といった特長があり、ネットワーク安定性の一翼を担っていたのだ。

国際紙パルプ商事株式会社

本社:東京都中央区明石町6番24号
従業員数:715名

1924年に設立され、業界トップクラスのシェアを誇る紙・パルプ分野専門商社。国内事業に止まらず、海外市場のさらなる開拓に積極的に取り組んでいる。

URL: http://www.kppc.co.jp/

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